地産地消・自然素材、防災・シックハウス対策、後ずさりしながら進化する建築。それらを建築設計を通じて東京・高知で学んだ一級建築士のひとり言。


by ONLYONEA

プロフィールを見る

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

記事ランキング

ようこそ

お気軽にコメントしてください。

Copyright (C) 2007
O2 architect studio
オンリーワン建築設計室
All Rights Reserved.

カテゴリ

全体
唯一無二の設計論
建築設計 資料 (高知)
建築設計 資料 (高知県外)
高知駅 設計 エピソード
一級建築士について
◇当ブログについて/LINK
profile
未分類

タグ

(64)
(42)
(25)
(21)
(20)
(19)
(12)
(11)
(11)
(11)
(10)
(9)
(8)
(8)
(4)
(4)
(4)
(3)
(2)

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

以前の記事

2015年 06月
2015年 04月
2014年 12月
more...

外部リンク

ライフログ


Google SketchUpパーフェクト 実践編 (エクスナレッジムック)

建築設計支援ツール

<   2007年 06月 ( 10 )   > この月の画像一覧

かたつむり山荘

この建築は高知県の山中にあります。土佐派を代表する建築家 山本長水さんの
デビュー作だといわれています。近づくのは容易ではありません。見学会も時折行
われているようですが、林道のくねくねカーブを登ります。間違っても低床ボディの
ホンダ車などで林道を登ってはいけません。枝の切れ端や石が床をヒットしてしまい
ます。ジープなんかがベストですね。
木造の山荘といえば、吉村順三さん設計の「軽井沢の山荘」が有名です。私は「かた
つむり山荘」から、ル・コルビュジェ設計の「ロンシャンの教会」を連想します。自由な
屋根型は同じく高知県五台山にある内藤廣さん設計の「牧野富太郎記念館」に負け
ないくらい複雑でユニークな形をしています。屋根の形から「かたつむり」という名前
がついたそうです。
a0100318_19191738.jpg

     photo01 かたつむり山荘 エントランス側 外観
a0100318_1924033.jpg

     photo02 外観 左上にハイサイドライト。右下にバルコニー。
a0100318_19244441.jpg

     photo03 かたつむり山荘 内観 

内部はプランを4分割したスキップフロアで、らせん状に舞い上がっていく空間構成。
VOIDにより「見る見られる関係」が生じ、ハイサイドライトから光がふり注ぎます。
現所在地には、高速道路建設予定地だったため、移築されたそうです。
丸太の木組み構造写真が施工会社である㈱猪野工務店のホームページに掲載され
ているので、興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。

「かたつむり山荘」建築data
受賞:2002年JIA25年賞 
竣工:1969年12月、所在地:高知県長岡郡大豊町
用途:別荘+林業会社現場事務所
設計:山本長水建築設計事務所
施工:㈱猪野工務店
構造:木造(主要構造部丸太材使用)、規模:地上2階建、延床面積109.37㎡
[PR]
by onlyonea | 2007-06-29 19:46 | 建築設計 資料 (高知) | Comments(0)

高知駅 新駅舎 大屋根の下地(南側)

杉集成材の野地板に構造用合板(1800×900ミリ)らしきものを重ね張りして、屋根
の下地が南側はほぼ完成した模様です。なんか大屋根の感じでてきましたね。
a0100318_2347352.jpg

photo01:高知駅南側

6月16日には親子連れら約150人が参加して、屋根下地合板にメッセージや絵を書
き込んだそうです。この寄せ書きは屋根下地と野地板の間に納められ、外からは見え
ません。杉材は100年以上の耐久性があるので、タイムカプセルのようなものですね。
a0100318_23505188.jpg

photo02:おそらくボード裏側に寄せ書きがあるはず。
[PR]
by onlyonea | 2007-06-27 23:52 | 高知駅 設計 エピソード | Comments(0)

JR京都駅 設計コンペ

高知駅以前に建築家が設計に関わったJR駅舎といえば、辰野金吾さんの
「東京駅」、原広司さんの「JR京都駅」が有名です。
原広司さんは「有孔体論」において、「閉じた空間に孔を開けることが建築だ。」
と述べています。建築の外部と内部の関係は孔によって生じます。開口部の
位置や大きさ、形は建築設計においては非常に重要です。「光と風の建築」か、
否かもそれによって決まります。

このコンペは国内外の7人の建築家による指名コンペで、今や世界的建築家と
しての地位を不動のものとした安藤忠雄さんも参加されていました。安藤さんが
元ボクサーであり、独学で建築を学んだ型破りな建築家ならば、原さんは世界
の辺境の集落調査に明け暮れていた当時としては異色の東京大学教授でした。
最終的に最も高さの低い(約60m)原広司案が採用されました。その後、安藤
さんは東大教授に就任されました。コンペの結果について、安藤さんも自著
「連戦連敗」で、コンペの条件をあえて無視したので当然の結果といえるかも
しれないと述べています。
a0100318_2142377.jpg

photo01 外観 北側街路から京都駅を望む。周辺ビルと調和した高さ。

外部に対しては比較的大きな門型の孔を除けば基本的に閉じた箱で、スケール
ダウンのためボリュームを分節し、細かい部分を設計しています。また、ガラスに
より圧迫感を軽減。
a0100318_1013919.jpg

photo02 内観 東側デッキから「地理学的コンコース」を望む。

内部空間は西側に地理学的コンコースを設け、京都盆地を駅ビルの中に埋蔵し
ているかのようです。この部分が京都駅を京都らしいオンリーワンの建築にして
います。大勢の人が光やかすみの中、連続配置された大階段やエスカレーター
上を移動する光景を東側デッキから眺めるとき、京都を歴史上、数えきれないほど
の人が訪れ、出会い、活躍したことを想起させるといったら、言い過ぎだろうか。
幕末、高知出身の坂本龍馬(土佐藩脱藩浪人)や桂小五郎(長州藩)、西郷隆盛
(薩摩藩)などもここ京都で青春時代の大部分を過ごしました。変化に富んだ内包
された空間を様々な経路や場所から眺めることができるように設計されています。
空中経路には京都市内を見おろせる展望スペースもあるので、ぜひ一度通って
みてください。大階段や広場の空間もイベントなどに活用されていました。
駅デパートや飲食店も充実していて、一日中いても飽きないほどです。

ちなみに、京都の生菓子「八ツ橋」は有名ですが、あんこ入りでない「生八ツ橋」が
通好みだとか。

「JR京都駅」建築data
竣工:1997年7月
所在地:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
用途:駅舎、ホテル、商業施設、劇場、駐車場
意匠設計:原広司+アトリエ・ファイ建築研究所
構造設計:木村俊彦構造設計事務所 
施工:京都駅ビル建設工事共同企業体(大林組、鉄建建設、大鉄工業、
フルーア・ダニエル・ジャパン、公成建設)
構造:SRC造、S造、規模:地下3階、地上16階

おかげ様でアクセス数2000になりました。
[PR]
by onlyonea | 2007-06-25 22:10 | 建築設計 資料 (高知県外) | Comments(2)

高知駅東側高架の利用状況

工事中の高知駅新駅舎の東側の高架下は建物や駐車場、駐輪場の利用が一部
開始されています。まだ、大屋根北側の野地板は未完成です。
新駅舎と大屋根の工事が完成する前に、既存の線路から高架の線路に切り替え
ないと新駅舎南側部分は工事ができないんですね。
a0100318_8453993.jpg

Photo 高知駅東側現状
[PR]
by onlyonea | 2007-06-22 08:51 | 高知駅 設計 エピソード | Comments(0)

高知県立牧野富太郎記念館 駐車場公衆トイレ

ここ高知県高知市五台山にある高知県立牧野富太郎記念館駐車場の公衆トイレ
もすばらしい設計です。風が通り、明るい。ルーバー建築で有名な建築家・隈研吾
さんの御株を奪うようなデザイン。おそらく、内藤廣建築設計事務所の設計では
ないでしょうか。ここでもコンクリート曲面に杉板型枠を使っています。

もう10年以上前になりますが、中内高知県知事のもと「国民休暇県・高知」という
構想が掲げられました。観光地として必要な条件を東京の専門家を招いて検討した
ところ、まっさきに指摘されたのが観光地の公衆トイレの整備です。
それから、高知県の公衆トイレは格段に立派できれいな建築になりました。いや、
少々立派すぎるくらいです。せっかくですから県外の方、観光に来てくださいね。
a0100318_084646.jpg

photo01 外観 緩やかなカーブを描き、有機的。
a0100318_122448.jpg

photo02 中央に入口があり、右が男性、左が女性。
a0100318_012173.jpg

photo03 内観 入口からの動線は長い。トップライトの位置や大きさも絶妙。
[PR]
by onlyonea | 2007-06-15 00:20 | 建築設計 資料 (高知) | Comments(2)

JR四国 高知駅 新駅舎 大屋根における日本初の試み

5月24日に高知駅の敷地条件についてお話しました。敷地条件の差異から南側
の都市には開き、北側の住宅地には閉じる建築になっています。高知駅の建築
デザインについては東京の建築家・内藤廣さんと線路の高架を設計した篠原修
さん(東京大学教授)や、高知市内の設計事務所・㈱センプラン研究所所長の
千頭邦夫さんを含むJR四国高知駅舎景観検討委員会の方々により議論されま
した。
最終的に、駅北側についてはプラットホームより下まで屋根を延長する設計案に
決定しました。これは私なりの説明ですが、線路の高架を大きな鯨(クジラ)が、
ぱくっと呑み込むような形と言えばわかりやすいのではないでしょうか。多分、
頭は東側だと思います。単純明快で豪快な形がなんとなく新しい高知駅を高知
らしい建築にしていると思いました。更に、クジラ内部は杉集成材の野地板や梁
が見えるので、この建築は高知の海の幸・山の幸をイメージさせます。
プラットホームの上屋は建築物ではないので建築基準法の制約はなくなりますが、
屋根がプラットホームより下まで延びることにより耐火建築物にしなければなりま
せん。耐火建築物は最高の防火性能をもった建築物で、1998年の建築基準法
改正まで木造では実現不可能でした。

その他にもこの形を実現するために様々なハードルを乗り越えなければなりませ
んでした。新駅舎は「光と風の建築」でもあります。排煙トップライトは光と影の演出
だけでなく消費電力の削減にも貢献します。また、高知駅はすべての列車が電車
ではなくディーゼル車なので、排煙は重要課題でした。風の流れをシュミレーション
し、排煙が内部に滞留しないように開口部位置が検討されています。なおかつ、
北側の大開口は四国山地が駅ホームから見える位置に決定されています。
これらの様々な創意工夫により、敷地に対してよりわかりやすい形態で設計されま
した。
内藤廣建築設計事務所では、最近、高知駅の他にも駅舎の設計に関わっておられ
ますが、基本的にはプラットホーム上で完結しているようです。
稀有の建築家・内藤廣さんをはじめ高知駅の敷地条件と高知県の熱意、そして木造
に耐火建築物の可能性を切り開いた1998年の建築基準法改正などのすべてが絡
みあって、「今そこにしかできない」オンリーワンの建築が誕生しようとしている。
ついでに、このホームページを開設したきっかけの一つが、新しい高知駅が完成する
まではネタに困ることはないだろうと考えたことです。
photo01 大屋根北側の野地板工事進行中。
a0100318_071179.jpg

photo02 大変な作業をこなす職人さんがいて、はじめて建築ができます。
a0100318_23583986.jpg

当ブログが「高知の建築家」でGoogle検索第1位でした。皆様のおかげですね。
[PR]
by onlyonea | 2007-06-11 00:17 | 建築設計 資料 (高知) | Comments(0)

六本木ヒルズとオンリーワン

六本木ヒルズのテーマもオンリーワンだった。「商店建築」2003年6月号掲載のコラム
がネット上で公開されているので、ご紹介します。興味のある方はティーポットHP
column欄の「オンリーワン現象」をクリックしてみてください。
[PR]
by onlyonea | 2007-06-08 08:43 | Comments(0)

高知県立牧野富太郎記念館 展望スペース

牧野富太郎記念館には展望スペースがしっかりと整備されています。この建築が
敷地のはるか遠くの高知の風景まで考慮した上で設計されていることがよくわかり
ます。設計した内藤廣建築設計事務所の提案なのだろうか。あるいは、カフェやレ
ストランから遠くの眺望が見えるというのも良かったかもしれない。高知には大都会
のような超高層ビルの展望スペースはないのだから。
しかし、ゾーニングや全体計画から今のプランが決定されたのだろう。
a0100318_23594121.jpg

photo01 展望スペース タイプA 地図で遠くの山を案内
a0100318_02017.jpg

photo02 展望スペース タイプB 腰掛けて語らうスペース
[PR]
by onlyonea | 2007-06-07 00:06 | 建築設計 資料 (高知) | Comments(2)

高知県の木造建築の試み

日本は国土の70%近くを森林が占める森林大国であり、そのうち天然林が3~4割
を占め、残りの過半数を占める人工林は十分に消費されずに、地産地消には程遠い
状況です。主な原因は輸入木材との価格差です。大手住宅メーカーの木造住宅は、
ほとんど輸入木材を使用しているそうです。ですから、国産木材を使用した木造建築
には政府の助成が必要とされています。人工林を育てながら消費する循環サイクル
を確立することが、CO2削減にもつながり、環境にも良いことは明らかです。高知県も
日本の代表的な杉とひのきの産地です。1998年の建築基準法改正により木造建築
の可能性が広がりました。高知県の建築設計における木造建築の可能性の追求の
歴史上、主な建築物をあげると次のようになります。

     土佐派の家               高知県産の杉や漆喰を用いた真壁の家
1994 梼原町地域交流施設         木鉄のハイブリッド構造
1995 中芸高校格技場            木造の大空間建築
1998 はりまや橋商店街木造アーケード 45分燃えしろ設計による準耐火構造
1999 牧野富太郎記念館          木鉄RCのハイブリッド構造
2004 龍馬が生まれたまち記念館     45分燃えしろ設計による準耐火構造
2008 JR四国高知駅舎北口大屋根    燃えどまり設計による耐火構造

漆喰にも地方によって種類があって、土佐漆喰は一般の漆喰と異なり糊を混入しない
ため水に強く厚塗りができます。施工後はしだいに白色に変化します。昔は土蔵など
に多く使われてきたように、吸湿性や断熱性に優れており、防火性能もかなり高い。
ただし、施工の手間はかかります。燃えない木造や、木と鉄筋コンクリートや鉄骨との
ハイブリッド構造が木造建築の可能性を切り開いていくのではないでしょうか。
photo:漆喰塗壁の竹の小舞下地
a0100318_8254477.jpg

[PR]
by onlyonea | 2007-06-05 08:41 | 建築設計 資料 (高知) | Comments(0)

高知駅 新駅舎 大屋根の野地板(南側)

高知駅新駅舎大屋根は杉集成材の野地板工事が、南側は両妻側1スパンを除いて
ほぼ完了しました。排煙トップライトのフレームも姿を現しています。建築の施工は
鹿島・四国開発建設共同企業体が行なっています。
photo:野地板工事順調です。
a0100318_15472667.jpg

[PR]
by onlyonea | 2007-06-02 15:50 | 高知駅 設計 エピソード | Comments(3)