地産地消・自然素材、防災・シックハウス対策、後ずさりしながら進化する建築。それらを建築設計を通じて東京・高知で学んだ一級建築士のひとり言。


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JR四国 高知駅 新駅舎 大屋根における日本初の試み

5月24日に高知駅の敷地条件についてお話しました。敷地条件の差異から南側
の都市には開き、北側の住宅地には閉じる建築になっています。高知駅の建築
デザインについては東京の建築家・内藤廣さんと線路の高架を設計した篠原修
さん(東京大学教授)や、高知市内の設計事務所・㈱センプラン研究所所長の
千頭邦夫さんを含むJR四国高知駅舎景観検討委員会の方々により議論されま
した。
最終的に、駅北側についてはプラットホームより下まで屋根を延長する設計案に
決定しました。これは私なりの説明ですが、線路の高架を大きな鯨(クジラ)が、
ぱくっと呑み込むような形と言えばわかりやすいのではないでしょうか。多分、
頭は東側だと思います。単純明快で豪快な形がなんとなく新しい高知駅を高知
らしい建築にしていると思いました。更に、クジラ内部は杉集成材の野地板や梁
が見えるので、この建築は高知の海の幸・山の幸をイメージさせます。
プラットホームの上屋は建築物ではないので建築基準法の制約はなくなりますが、
屋根がプラットホームより下まで延びることにより耐火建築物にしなければなりま
せん。耐火建築物は最高の防火性能をもった建築物で、1998年の建築基準法
改正まで木造では実現不可能でした。

その他にもこの形を実現するために様々なハードルを乗り越えなければなりませ
んでした。新駅舎は「光と風の建築」でもあります。排煙トップライトは光と影の演出
だけでなく消費電力の削減にも貢献します。また、高知駅はすべての列車が電車
ではなくディーゼル車なので、排煙は重要課題でした。風の流れをシュミレーション
し、排煙が内部に滞留しないように開口部位置が検討されています。なおかつ、
北側の大開口は四国山地が駅ホームから見える位置に決定されています。
これらの様々な創意工夫により、敷地に対してよりわかりやすい形態で設計されま
した。
内藤廣建築設計事務所では、最近、高知駅の他にも駅舎の設計に関わっておられ
ますが、基本的にはプラットホーム上で完結しているようです。
稀有の建築家・内藤廣さんをはじめ高知駅の敷地条件と高知県の熱意、そして木造
に耐火建築物の可能性を切り開いた1998年の建築基準法改正などのすべてが絡
みあって、「今そこにしかできない」オンリーワンの建築が誕生しようとしている。
ついでに、このホームページを開設したきっかけの一つが、新しい高知駅が完成する
まではネタに困ることはないだろうと考えたことです。
photo01 大屋根北側の野地板工事進行中。
a0100318_071179.jpg

photo02 大変な作業をこなす職人さんがいて、はじめて建築ができます。
a0100318_23583986.jpg

当ブログが「高知の建築家」でGoogle検索第1位でした。皆様のおかげですね。
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by onlyonea | 2007-06-11 00:17 | 建築設計 資料 (高知) | Comments(0)